山梨のワイン造り ブドウ栽培の今!#4

こんにちは。モンデ酒造醸造課の清水です。

第4回を迎えたこのブログ。

今回はまず、会社のすぐ隣、上屋敷畑の「ベーリーA」の写真からご紹介します。

どうでしょうか・・・。

見ての通り、順調に育っています!

先月の房づくりの時は、まだ米粒くらいだった実も、気付いたら、パンパンです。

こっそり一口つまんでみたら、ほんのりブドウの味が。まだめちゃめちゃ酸っぱかったですが・・・。(>_<)

 

一般的に、開花から100日後に収穫と言われているブドウ。ざっくり、あと100回くらい寝れば収穫でしょうか・・・。

甘~いブドウ楽しみになってきました。

 

梅雨に入り、曇天の空模様の山梨県内。雨の降る回数もどんどん増えていきます。

そこで気になるのは、病気!モンデ酒造の畑でも、大敵!雨への対策が始まりました!

 

一足先に雨対策を行ったのは山梨市牧丘。

下の写真でお分かり頂けるでしょうか?長ーく、ずーっと、ピーンっと張られたのが透明のビニール。

こちら・・・人呼んで、必殺『グレープガード』。

(撮影6月16日 山梨市牧丘 メルロー)

雨で病気になったり、実が腐ってしまったりしないよう、ビニールの傘をブドウの房の少し上あたりに取り付けます。

このビニールを「1・・・2・・・3・・・」

全部で84列・・・。

『梅雨ノ雨ニモマケズ、風ニモマケズ。雷ニモ、夏ミタイナ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモッテ・・・』

地道に黒いクリップ(赤〇)で「パチッ、パチッ」と、作業すること数日・・・。

どんなブドウ・ワインができるのか、想像しながら、時には心を無にして・・・。

設置作業は無事、終了しました。

ちなみに、ここ牧丘のメルローから造る、赤ワイン。

今年2018年には、ワイン業界に携わる、日本女性によるワインの審査会

“SAKURA” Japan Women’s Wine Awards(通称 サクラアワード)で、ダブルゴールド、ゴールド等を受賞。

また、日本で一番良い、赤ワインの最上級『ベスト国産ワイン賞』も頂いているんです!!

⇒ (サクラアワード : http://www.sakuraaward.com/jp/index.html

今は、コチラのビンテージ(ワインを醸造した年)の商品は販売終了してしまいましたが、次のビンテージのものがナゥ・オン・セールです!

次のビンテージのものも同じく、とっても美味しくできています!ぜひ、ご賞味ください。

⇒(モンデ酒造㈱ オンラインショップ : http://www.monde-wine.jp/

 

そして最後に、醸造場内での作業も一つご紹介したいと思います。

6月上旬。いつも通り、ワインの良い香りが漂う醸造場内・・・。

この日の作業の場所はココです。

このタンクの、ピタッとちょうど入れるくらいの扉から、準備運動をしてから、そーっと中へ・・・。

 

赤ワインが入っていたらこちらのタンク、次に違うワインを貯蔵するため、タンク内を手洗いすることに!

使うのは、家庭で食器を洗う時にも使う、洗剤やスポンジです。

入るのに一苦労、入ってからも滑らないよう踏ん張ってゴシゴシと。ペンライトを片手に力をこめます・・・。

意外と、重労働のタンク洗い。一休みもタンクから顔だけ出して深呼吸で我慢です。

実は、このようなワインを入れているタンク。体が入るなら、ひょいっと入っていい訳でもないんです。

作業前に、酸素計を使ってタンク内の酸素濃度をチェックする必要が・・・。

こちらの黄色いので、事故を防ぎます。

その理由は、ワインが醗酵する際に、二酸化炭素がどんどん増えていくから。

酵母がブドウの糖分から、アルコールと二酸化炭素を作り出しているんです。

 

作業前の落ち着いた準備も、重要な作業。

美味しいワインを造るため、この一つ一つの作業が地味に見えますが、とっても重要なものです。

 

今後も、醸造、ぶどう栽培などの情報をわかりやすくご紹介していきたいと思います!

これからもよろしくお願い致します!

今回も、ブログを読んでくださり、ありがとうございました。

醸造課 清水