山梨のワイン造り ぶどう栽培の今!#19

こんにちは。
醸造課の清水です。

2020年を迎え、今シーズンへの期待を胸に抱きつつ、オリンピック・パラリンピックイヤーの華やかな1年になると思っていましたが、本当に、とても厳しい状況が続いております。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

日本全国へ緊急事態宣言が発出され、私たちの日常生活に加え、健康や身の回りの大切な人々の生命をも脅かしている新型コロナウイルス。

モンデ酒造では、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格である、「ISO22000」の方針にのっとり、社内でのマスク、手洗い等の対策はもちろん、3月13日からは、ウイルス拡大のリスクを鑑み、毎日大勢のお客様がいらっしゃる工場見学と、工場併設の売店の営業を休止しており、皆様にはご迷惑をおかけしております。

しかし、私たちはこの状況を何とか打破し、打ち勝つためにも、日々美味しいワイン、ブドウ作りに励んでおります。

また、モンデ酒造オンラインショップでは、20%割引キャンペーンも実施しております。(モンデ酒造オンラインショップ https://www.monde-wine.jp/

この機会に、外へは出ず、モンデワインで家飲みを楽しんでいただければと思います。

どうか皆様「ステイホーム」、「不要不急な外出は避け」一緒にこの困難に打ち勝っていきましょう。

 

そんな中、こんなに厳しく、つらい日が続こうとも、ブドウは元気に、すくすく成長しております。

マスカット・ベーリーA

こちらは4月23日に撮影した、モンデ酒造のすぐ横『上屋敷畑』のマスカット・ベーリーAの写真。

昨年と比べても、1週間ほど成長が早い様子です。

今シーズン、大胆ともいえる剪定を行い、かなりの量の枝を切り落としたわけですが、ご覧の通り、芽もたくさん出て順調に生育しております。

剪定 枝

(今シーズンの剪定で切り落とした枝、木)

ベーリーAは、旺盛でまれな品種で、枝にあるすべての芽が成長します。

このすべての芽を伸ばし、ブドウを実らせてしまうと、養分がうまくいきわたらなかったり、木に負担がかかりすぎたりしてしまい、着色不良などの原因となってしまいます。

旺盛なベーリーAの春支度は、良い芽だけを選抜して残し、その他の芽は取ってしまうこと。
これを『芽かき』と呼んでいます。

芽かき

実は、この芽かきで取ってしまったブドウの芽、天ぷらにして食べると、案外おいしいんです!

春っぽい苦みとともに、ほのかに、本当にほのかに感じる、ベリー感が絶妙な味わい。

『甲州辛口』や『ベーリーAロゼ』にとてもよく合います。

ブドウ栽培をしている者にしか味わえない「春の味覚」といったところでしょうか。

これは、何かの機会にぜひ皆様にお届けしたいところです。

ベーリーA 芽

芽かき 天ぷら

そして、次の話題は、新品種の植え付けのお話です。

モンデ酒造ではこの度、山梨市牧丘畑を新たにおよを2反拡張。

4月8日には、その新畑の一画にプティ・ヴェルド苗の植え付けを行いました。

こちらの品種は、補助品種としても、メインとしても活躍が期待できます!

植え付け

晴天に恵まれた、苗え付けの日。

弊社の小林社長も畑に駆けつけ、みんなで150本の苗を丁寧に、愛情を込め植え付けを行いました。

植え付け

どんなブドウが出来上がるのか、とっても楽しみなわけですが、しっかりとしたブドウが収穫できるのは早くても、3年後以降。

じっくり、丁寧に愛情をもって育てていきますので、ぜひご期待ください!

 

これで、山梨市牧丘畑は合計およそ1ヘクタールとなり、長く栽培をしているメルローをはじめ、今回植え付けを行ったプティ・ヴェルド、そしてほかにも、カベルネ・ソービニョン、カベルネ・フラン、シラー、シャルドネ、リースリング、ソービニョン・ブランとバラエティに富んだ品種となってきました。

安定収穫ができるまで、あと数年・・・。我慢の時は続きます。

 

そして、標高およそ800mの牧丘畑の桜もそろそろ見ごろを終え、いよいよ2020年のブドウシーズンが本格的に始まります。

実は、2020年シーズンを迎えるにあたり、モンデ酒造ではとても幸先のよいスタートを切ることができました。

その理由はこちら。

サクラアワードロゴ

サクラアワード受賞ワイン

モンデ酒造のインスタグラムではすでに、お知らせしておりますが、モンデ酒造のワイン5種類が、女性が審査する国際的なワインコンペティション“サクラアワード2020”で見事入賞しました。

『特醸甲州2018』が、ダブルゴールド。
『マスカット・ベーリーA上屋敷2018』、『モンテリアルージュ』がゴールド。
『甲州辛口』、『マスカット・ベーリーAロゼ』がシルバー頂きました!

赤、白、ロゼ、すべてで入賞したモンデ酒造のワインをぜひ、皆様の毎日の食卓でお楽しみ下さい。

こんな大変な時だからこそ、一生懸命、真面目に、こだわりを持って、ワイン造り、ブドウ栽培に励んでいきたいと思います。

皆様、どうか自分のためはもちろん、何よりも身近の大切な人のために、不要不急の外出を避け、この大変な時を乗り越えていきましょう。

非常事態宣言が解除され、不安が一掃された際には、またモンデのワインで皆様の笑顔がみられますこと、そしてまた笑顔で皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

今回もブログを読んで頂き、ありがとうございました。

醸造課 清水