こだわり
ここ山梨でしかできないワインを。
醸造のこだわり
モンデ酒造のワインづくりにおいて最も重視しているのは「バランス」です。イメージはチャートなどでよく見る五角形や六角形。トップの香り、口中の印象、酸の立ち方、ボディの厚み、アフターへの調和など各ワインに重要とされる項目がしっかりとしたバランスで成り立っているか、また突出してワインのバランスが崩れていないかを考えながらブレンドします。もちろん、このブレンドに使用するワインも、産地ごとに醸造されたワインから、特徴である酸味や厚み、樽での熟成の違いなどを繊細に見極めて生み出しています。モンデ酒造のワインはそのまま飲んでも美味しいのですが、それ以上にお食事とともにお召し上がりいただくことに重きを置いております。すっと流れるような飲み心地とともに、アフターに続くコクにもこだわりを持っています。
またモンデ酒造では、産地ごとのぶどうの個性を最大限に引き出すことに力を入れています。例えば、甲州の場合、標高や土壌によってその味わいは大きく異なります。石和地域の甲州は、温暖な気候で育つため、熟度が高く穏やかな酸味が特徴です。一方、穂坂の甲州は、寒暖差が大きい冷涼な気候で育つため、力強く深みのある味わいに育ちます。同じぶどう品種でも、栽培された地域によって特徴が大きく異なり、それぞれの性質を生かすことで多彩なワインが生まれます。
山梨の様々な産地のぶどうから、その土地の個性を表現するワインを造ることが私たちの理想です。産地で生まれたぶどうがワインとなり、それが産地の食卓に並ぶ。そんなふうに、私たちのワインが日常の何気ない生活に溶け込むことができれば幸せです。
醸造責任者 水上 東
山梨県勝沼町出身。
山梨大学でワイン醸造を学び、現在はモンデ酒造の醸造責任者を務める。ワインアドバイザー資格を取得し、2010年には山梨大学でワイン科学士の称号を首席で取得。過去には山梨県ワイン酒造組合若手醸造家農家研究会の会長も歴任し、地域のワイン産業に多大な貢献を果たしている。
チーフブレンダー 笹本佐知子
山梨県甲府市出身。
静岡県立大学の食品化学研究室で専門的な知識を深めた後、地元山梨の地場産業への情熱を胸に帰郷。現在はモンデ酒造にてチーフブレンダーとして活躍。ワイン科学士第1期生として山梨大学で認定を受けた経験を持ち、その確かな技術と繊細な感覚で数々のワインを手がける。