モンデ酒造によく寄せられるご質問とその答えを掲載しています。
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ワインの製法

ワインの賞味期限、保存方法

ワインの選び方、豆知識

ワインのおいしい飲み方

ワインと健康

ワインの製法

ワインってなんですか?
ワインは果実を微生物(酵母)により発酵させて作られる醸造酒のことです。一般的にはぶどうを使った醸造酒のことを指します。
ぶどう以外の果実から作られているものもあります。
イチゴワイン、キウイワイン、パイナップルワイン等
果実酒と甘味果実酒の違いは?
酒税法上、「果実酒類」に分類され、その中で「果実酒」と「甘味果実酒」に分かれています。
果実酒とはワインのことで、ぶどう(果実)、糖類、水を原料として発酵させたものです。甘味果実酒とはスイートワインとも言われ、ワインをベースにブランデーや糖類、香味料等を加えたものです。
シャンパンとスパークリングの違いは?
炭酸ガス入りのワインのことを総称して、スパークリングワインと呼びます。シャンパンはシャンパーニュとも呼ばれ、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのことを指します。シャンパーニュ法の厳しい基準をクリアしたもののみシャンパンと呼ぶことができます。
オーガニックワインってどういうワイン
有機ワインのことで、3年以上化学肥料を使用しない畑で作られ、農薬も使用されていないぶどうから作られたワインです。酸化防止剤は入っていることもあります。
「ヌーボー」ってなんですか? ex.)ボージョレーヌーボー
ヌーボーとはフランス語で「新しい」という意味を持っています。これより、ワインの用語で言いますと「新酒」を指します。ボージョレヌーボーとはフランス、ボージョレ地方の新酒のことです。
ワイン1本にはどれくらいの量の葡萄が使われているのですか?
ワイン4合瓶(720mL容)で言いますと、一本当たり1~1.3kgのぶどうを使用しています。
樽とタンクでの保存は、どのくらい味に変化がありますか
タンク貯蔵ではステンレス、琺瑯のタンクが一般的ですが、タンク成分の抽出がなく、密閉することにより空気が遮断され、熟成が進まない傾向にあります。フレッシュ感がある比較的早く飲まれるワインに使用されます。
一方、樽貯蔵では樽の木の目から空気の出入りがあり、また成分の抽出もされるため、熟成が進みます。1年半から3年程貯蔵したら、他の味わいに変化しないよう、タンクや瓶で貯蔵されます。
このため、タンクのワインはワイン自体の味、樽では樽熟成によって得た味になります。
「ボディ」とは?赤ワインの「重い」、「軽い」って何ですか?
「ボディ」とは、赤ワインでよく使われる表現のことで、コクや重厚さ(濃厚さ)を表す言葉です。コクが強く感じられると「フルボディ(重口)」、逆に弱く感じられると「ライトボディ(軽口)」、それらの中間であると「ミディアムボディ(中口)」と言います。アルコール分、エキス分(残糖分、有機酸、タンニン等揮発しない残留物)、揮発酸の量やバランスによってボディが決まります。

ワインの賞味期限、保存方法

ワインに賞味期限はありますか?
一般的にお酒には賞味期限は有りません。日本酒では香りや熟成度が急激に変化する場合があるため、製造年月日を容器に記載する決まりがありますが、ほとんどのワインでは容器に記載はされていません。しかしながら、ワインの酒質、保存状態等によりおいしく飲める期間があります。同じ収穫年、醸造所、充填日のワインであっても、流通過程や保管過程の違いにより、味わいが変わってきます。古いワインだからといって、全く飲めないことはありませんので、試しに飲んでみてください。もし白濁していたり、白ワインなのに茶色になっていたり、コルクできちんと密封されていなかったりした場合は、品質劣化の可能性が高いためお飲みにならない方がよいです。
吉とでるか、それとも…、Let’s Challenge!
ワインは寝かせれば寝かせるほどおいしくなるのか?
ワインには寝かせるとおいしくなるタイプのワインと、寝かせない方がおいしいタイプのワインがあります。通常ワインショップで売られているワインは飲み頃のものが多いので、お早めに飲まれることをお勧めします。
ワインの保存方法を教えてください。
温度15℃付近、高湿、暗所、振動が少なく、強いにおいのないところに横に寝かせて保存する方法がお勧めです。数か月の内に飲まれるなら、冷蔵庫内保存でも構いませんが、長期保存はお勧めしません。

ワインの選び方、豆知識

値段の高いワインと安いワインの違いは?
高いワインと言われているものはぶどうの栽培方法、ワイン醸造方法、熟成方法等、栽培家・醸造家が手をかけ、こだわって作っています。一方安価なワインは、大量生産方式で作られています。
ワインは手間や時間をかけ、こだわった分、美味しさを返してくれます。一概に高いからおいしいというわけではありませんが、作り手たちの情熱を感じられるワインとなっています。個人的にはお値段がお手頃で、好みのワインにめぐりあえることに幸せを感じます。
「ブショネ」とは?
「コルク臭」とも言い、コルクの汚染が原因とされるワインの汚染臭のことです。
コルクが粉々になった場合、代用品はありますか?
コルク栓の代わりに栓ができる市販のワイングッズ(ワインストッパーやコルクキャップ等)があります。抜いたコルクが膨張してボトルの口に入らなくなってしまったときも便利です。
沈殿物があるのですが大丈夫ですか?
沈殿物の種類によって対応が異なります。代表的なものを挙げます。
①固いいしのような沈殿物:おそらく酒石酸塩(カリウムやカルシウムとの結合)と呼ばれる物質で、ワイン中の酒石酸成分が他の成分と化学反応によって結晶化したものです。冷やすと大きくなり、温めるとなくなる場合は酒石酸の沈殿物の可能性が高いです。味わいとして酸味が和らぎ、まろやかな印象になります。
②暗紫色や褐色の色のついたザラザラした沈殿物:ワイン中、特に赤ワインの色素が化学反応により析出したものです。ワインの色調が薄く、クリアな印象になります。
③白いねっとりとした沈殿物:微生物汚染により沈殿した微生物の死骸です。ワイン中の糖分や有機酸が資化されているため、本来の印象と異なることもあります。
その他、①~③が混ざった沈殿物があります。
③の微生物汚染のワインは汚染具合によってピリピリと刺激があることがありますので、飲用は控えることをお勧めします。①や②のワインの成分が沈殿したものは、飲用には差し支えありませんが、テクスチャーが良くないため、取り除いて飲まれたほうが良いと思われます。
缶にワインを入れて味の変化はないですか?
瓶と缶では多少味わいに変化があります。缶は容器から直接飲みますと金属っぽいゴツゴツした触感であることが分かりますが、グラスに移し替えてお飲みになりますと感じにくくなります。また、コルク栓のビンよりも金属キャップの缶は、空気と触れ合わないため、酸化は少なくなります。しかしながら、瓶よりも缶のほうが熱伝導率が高いため温度の高いところは苦手です。
なぜワインの栓にはコルクを使うのですか?
弾力があり、伸縮がしやすい素材のため、コルク樫の皮が使用されるようになりました。また、適度に空気を通すため、いい塩梅にビン内熟成が行われたこともあり、長く使用されてきました。あまり熟成されたくないワインや気軽に飲むコンセプトのワインには樹脂コルクやスクリューキャップが使用されることが多くなりました。
コルクとキャップの違いは何ですか?
瓶熟成させるタイプのワインはコルク栓が向いていて、フレッシュ感をできるだけ保ちたいワインの場合はキャップ栓が向いています。
ボトルの底がへこんでいるのはなぜか?
沈殿物がでているワインの場合、注ぐときに沈殿物がくぼみのところに溜まり、ワインの中に入り込まないようにするためにへこんでいます。
ワインのラベルをきれいに剥がす方法は?
糊で貼付してあるラベルは、飲用後お湯に浸しておくと、きれいに剥がれます。ラミネート加工や、シール状のラベルはきれいに剥がせないことがあるので、市販のワイングッズのラベルはがしシートを使うとラベルコレクションとしても活用できます。

ワインのおいしい飲み方

ワインを美味しく飲むにはどうしたら良いですか?
「大好きな方々一緒に飲むこと」と「ワイングラスに注いで飲むこと」で、よりおいしく飲むことができると思います。一般的においしいと言われているワインでも楽しい場でなければおいしく感じません。
ワインによって冷やす目安や、飲み頃はありますか?
甘口白ワインやスパークリングワインは冷やした方がおいしく感じられますが、コクのある白ワインや渋みのある赤ワインはそれ以上の温度の方がおいしく感じられます。室温次第ですが、基本的にグラスに注いだあとは温度が上がっていくので、あらかじめ冷蔵庫や氷水で冷却することをお勧めします。飲む際に冷たすぎて渋みや酸味を感じすぎる場合は、手でグラス中のワインを温めてたり、口に含んでから口内で温めてから飲みこみますと緩和されます。
ワインの栓(コルク)を上手に抜く方法は?
コルク抜きのスクリュー(ネジ)部分がまっすぐ刺さっていかないとうまく抜けません。T字型の簡易コルク抜きよりもソムリエナイフ、「スクリュープル」やレバー式のコルク抜きの方が抜きやすいです。しかし、慣れるまでソムリエナイフは難しいと感じるかもしれません。
開栓後はどのくらいの期間で飲みきった方が良いですか?
開栓後はできるだけ早くお飲みいただくことをお勧めします。一度開栓すると空気中の酸素により味が変化(酸化)していきますので、満量にできる容器に移し換えて冷蔵庫で保存すると1週間程度は良いでしょう。きれいに洗った炭酸水のペットボトルやスクリューキャップ式のミニワインボトルをご用意されておくとよいでしょう。
残ったワインの良い利用方法はありますか?
肉の漬け込みや煮込み、ソース作りなど日本酒を使う場面で、ワインに変えてみると良いです。色の濃いお料理には赤、色の薄いお料理には白が向いています。甘いワインはみりん風にお使いください。ワインの成分がお肉をやわらかくし、美味しさを増幅させます。
今晩のおかずに合うワインを教えてください。
今晩は何にしますか?さっぱりしたお料理には薄い色のワインを。こってりしたお料理には色の濃いワインを!お料理の色味に近いワインを選ぶと合いやすいと思います。

ワインと健康

赤ワインに多く含まれている「ポリフェノール」は何ですか?
「ポリフェノール」はタンニンやアントシアニン、レスベラトロール、フラボノイド等のフェノール物質の総称であり、抗酸化作用があります。とも言われ、動脈硬化や心疾患リスクとの関連性が高いと学会で発表(「フレンチパラドックス」)されてから、注目を浴びました。
ワインの中に含まれている酸化防止剤(亜硫酸塩)とは何ですか?
亜硫酸塩は食品添加物で、1.ワインの酸化を防ぐ、2.微生物の繁殖を抑制する目的で、ワイン発酵時から充填時の適切な箇所で添加および管理を行っています。多量に摂取しないよう食品衛生法ではワイン中の残存上限量が決められています。
ワインのカロリーはどれくらいですか?
100g当たり70~80kcalです。