山梨のワイン造り ブドウ栽培の今! #2
こんにちは。モンデ酒造醸造課の 清水 です。
前回、初めてのブログを書いてから数週間・・・。
こちらは、5月21日の山梨市牧丘にある、自社畑の様子です。
前回の更新の時との違いがお分かりになるでしょうか!?
ちなみに、およそ1ヵ月弱くらい前の写真と比べてみると・・・
はい、正解です!
明らかに違います! 一面、緑です。
この数週間のブドウの成長は予想をはるかに超え、グングン、バンバンと順調に育っているんです。
実は今年、2018年のブドウは、約10日から1週間程生育が早いと言われています。
もしかすると、このままお天気との兼ね合いで、収穫などの時期も早めにずれ込むのでは・・・と。みんなソワソワ、ゾクゾク・・・。
日々、スマホで天気予報をチェックしながら、作業の予定を立てています。
ブドウ農家のみなさんと話していても、「今年は早いね~。どうなるかなぁ・・・。」と、お天気を気にする声もしばしば耳にします。
そんな、第2回目の今回は、成長の進むブドウの“ 誘引(ゆういん)”という作業について書いてみたいと思います。
行ったのは、「ベリーA」と「甲州」の2品種の誘引。会社のすぐ近く、「上屋敷」「塚ノ越」の畑での作業です。
この畑でできたワインはこちらです。
〈モンデ酒造株式会社 オンラインショップ〉
ド素人の私にとっては”ユーイン”???
「春よ、来い」どころか、ゴールデンウィーク頃には、まさかの夏みたいな30度を超える日も記録した山梨県内。
そら、ブドウだって「えっ!」みたいな感じで成長も早くなると思います。
そんな、ブドウのつるがガンガン伸びてきた段階で行う作業が「誘引」。
「はじめてのゆういん」は季節外れのカンカン照りの中、手取り足取り、レクチャーを受けながらの作業となりました。
そんなさなか、思い出したのは、「シミズ君、肩と首を日差しから守れ!」
ブドウ農家の方が教えてくれた、ブドウ栽培の極意でした。
五月の連休明けから、すでに胸に刻みました・・・。
山梨、暑っ。
まず、誘引とは・・・
ぶどうのつる同士のからみつきを抑えるため、つるを棚にしばりつける作業。
まっすぐ、均等に棚にはって成長するように、真上にどんどん伸びる枝を、1本1本、手で寝かせて棚の針金に地道に、黙々と無口で、真面目に、やさしく、とめていきます。
これで重ならず、均等に日に当てることもできますし、その後の作業もやり易くなってきます。
以下の2枚の写真。ほぼ同じ場所を写したものですが、違いが分かるでしょうか??
作業前の写真は、つるが上にピーンっと。作業後の写真はつるが寝かされています。
少し分かりにくいかもしれませんが、ディス イズ ザ 誘引。
このような形で、上に伸びたつるを止めていきます。
多い時には、約5~6人がかりで複数の自社畑を、数日間ひたすら・・・。
下のような、ひろーい畑を・・・。
何人が、どこで作業しているのか、下の写真で数えてみると作業の雰囲気と空気感が伝わるかと思います。
↑ この畑に、いくつかの人影が見えますでしょうか。
もう一枚でじっくり検証します。
このサイズ感で何となく、どのような作業かお分かりいただけると思います。(これは畑の一部です・・・。)
こちら上屋敷の畑の広さは4反。およそ4~5トンのブドウが収穫できます。
ブドウ栽培はつらいよ。
というより、没頭するうちに、あっという間に時が過ぎる数日間でした!!
このひと手間、ひと手間が美味しいブドウ、ワインを生み出します。
最後に、ブドウの花をご紹介します。
私は、今回初めてブドウの花を見ました。
予想とまるっきり違いました(笑)
「えっ、コレ?この、白いやつっすか?」と何度も聞き返した、素人のわたくし・・・。
どちらが花の咲いている、ブドウの房かわかりますでしょうか。
(品種:ベリーA)
正解は下です。
この白っぽいのが花なんだとか。花びらはありません。
ちょっと控えめで、奥ゆかしい花といった感じでしょうか。ほんのりと甘~い香りも漂います!!
現在、花が咲いて皆「急げーー」っと、さまざまな作業にガツガツ取り掛かっています。
今年の醸造用ブドウの栽培はまだ始まったばかりです。
今回も、ブログを読んでくださり、ありがとうございました。
今後もバシバシと更新したいと思います。
引き続きよろしくお願い申し上げます!!
製造部醸造課 清水