山梨のワイン造り ブドウ栽培の今! #1
こんにちは。モンデ酒造醸造課の 清水 です。
初めてのワイン業界。ピカピカの新入りの30代です。
今日から、山梨県産ワイン、日本ワイン醸造の流れ、おいしいワインの基礎ともなる醸造用のぶどう栽培について定期的にブログを更新します!!
よろしくお願いします。
第1回目の今回、主にぶどう畑 ぶどう栽培を中心に、4月のモンデ酒造醸造課での1ヵ月をざっくりと、勝手に振り返ります。
素人にとってはあっ!という間の、めまぐるしい数週間が過ぎ去りました。新しいことだらけの日々。車通勤も、作業着も、2トン車の運転も未知との遭遇です。これからは、新人の視点でワインづくりを紹介していきます。
*ぶどう栽培について
モンデ酒造では、契約農家さんから仕入れる原料(ぶどう)の他に、自社の畑でぶどう栽培を行っています!
現在、畑があるのは山梨県内3つの地域。
ワインで有名な勝沼から車で30分程の場所で、国産100%山梨県産のぶどうをこだわりの栽培方法で管理しています。土壌調査を行うなど、日々研究を重ね、醸造課を中心にみんなのチームワークで仲良く作っています!
秋の収穫では、蚊取り線香を装備し、醸造課を中心に総動員で畑へGO!
そんな、モンデ酒造の顔、自社農園の場所を紹介しちゃいます。
(1)山梨市の牧丘
(2)中央市の豊富
(3)笛吹市の会社のすごく近く
このような場所でぶどうを栽培・収穫しているモンデ酒造。素人が一番感じたのは、ぶどう品種での成長の差でした!!
こんなにも違うのか・・・。
(1)「牧丘」と言えば巨峰!!
少し懐かしいですが、プロレスラーのジャンボ鶴田が生まれた場所として有名です。ここでは天気が良ければ富士山もバッチリ!
この時期の畑には無数のタンポポが!!春の訪れを五感でひしひしと、ゾクゾクと感じます。
そして、先月末(4月の終わり頃)にはついに!少しずつ芽吹き始めてきました。
「あっ!初めまして、メルローの芽。」
正直、初めての私にとっては、こんなにもいきなり芽が出てくるの?と、ビックリです。4月の中旬ころまでは全然、そんなそぶりはなかったのに・・・。
とっても暑い山梨県の気候。この後どうなるんでしょうか・・・。
(2)「豊富」はその昔、養蚕業が盛んで“シルクの村”と呼ばれていた場所だそうです。
余談ですが、山梨でも有名な温泉「みたまの湯」からも近い場所にあります。
ここでは、主に「ヤマソービニオン」という品種を栽培。ヤマソービニオンは90年代に山梨大学がヤマブドウとカベルネ・ソービニオンを掛け合わせてできたぶどう。
こちらはメルローと違い、野性的でワイルドな印象。芽もたくさん、かなり伸びていて品種での生育の差を感じます。なるほど・・・ブドウ。
(3)会社の近く 笛吹市
こちらは、会社のすぐお隣、会社から数百メートル離れた場所で栽培。
品種は、山梨県で有名な「甲州」、「マスカット・ベーリーA」などです。
牧丘、豊富とは違い、成長もかなり早く感じます。芽もどんどん、グングン成長中!「こんなにも違いがあるのか」と、ぶどう作りの奥深さを感じます。
*ぶどう畑での仕事
続いては、畑での作業について!!
4月の時期、ぶどうはまだまだ成長前の段階のようです。現在、丁寧に行っているのは、準備作業!!それもこれも、おいしいぶどうを収穫して、おいしいワインを造るためです。
準備中の畑で行ったのは、主に3つの作業。(消毒、土壌改良のための肥料撒き、草刈り機での雑草取り)
作業を教えてくれている、栽培担当の大先輩の大きな背中をこっそりと写真に収めながら行ったのは、初体験の畑仕事。
全てが初めての経験です。
これまで、恥ずかしながら・・・何気なく飲んでしまっていたワインも、こんなに様々な作業や労力を持って作られているのかと・・・。
改めて、ものづくりの凄さを目の当たりにしました。
中でも、印象的だったのが「マリオカート」みたいな草刈の機械。ノコノコにでもなった気分で、丁寧に安全に乗りこなす扱い方の説明も受けました。
ワイン、ぶどうだけでなく農機具を安全に使いこなす為に、利用法、取扱い方も勉強する必要があります・・・。なかなか、ゼントタナン。
*ぶどう栽培以外の作業
もう一つ、ワインづくりの本番が来る前に行ったのは、ワイン貯蔵用タンクのまわりの安全を確保する重要な作業!!
2メートル以上もある大きなタンクへ登っての作業も多いワインづくり。足腰の強さも重要です。ワインを仕込むため、タンクまわりに頑丈な足場を設置しました。
また、ぶどうが長したときに、まっすぐと伸びるように、ぶどうのツルを固定するための、支柱の延長もみんなで行いました。ワインづくりは体力勝負のようです。
いよいよこれから、本格的なぶどう栽培、ワイン造りが始まります!
これから、少しずつ学び、経験し、ワイン造りの現場をたくさん紹介していきます。
ブログを読んでくださり、ありがとうございました。
これからどうぞ、よろしくお願い申し上げます(^ ^)!
製造部醸造課 清水